「米国株は日本株より成長すると聞くけど投資対象としてはどうなんだろう?」
「米国株投資のリスクって何だろう?」
最近は、NISA等の制度と絡めて、米国株投資をオススメする声をよく聞きますよね。
米国株は、日本株に比べて株価が上昇しやすい、配当金が高いなどと言われます。それだけ聞くと投資対象としては非常に魅力的ですよね。
この記事では、実際に投資対象として米国株はどうなのか、そのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。
米国株投資に興味のある方は、参考にしてみてくださいね。
米国株投資のメリット
日本株に比べて配当金が高い
米国企業は、伝統的に株主還元の意識が強い会社が多いです。
そのため、米国企業は、日本企業に比べて、配当利回りが高く、増配も多い傾向にあります。この点は、日本株投資と比較した場合の米国株投資の明確なメリットといえるでしょう。
株式投資手法のうち、高配当株投資を実践したいという方には、米国株投資は非常に魅力的な選択肢となります。
日本株に比べて企業の成長による株価上昇を期待できる?
米国株は、日本株に比べて値上がりしやすいということが言われることがあります。
確かに、米国株の代表的指標であるS&P500は、過去10年のリターン(配当込み)が約300%、20年間のリターンが約210%と株価が上昇していることが分かります。
同じ期間のTOPIXのリターンが約120%、約45%であることから、米国株の方が株価上昇を期待できるといえそうです。
(もっとも、比較対象としてTOPIXを用いることが適切か、為替リスクといった点には注意する必要があります。)
米国株投資のデメリット
為替リスクがある
米国株投資における為替リスクとは、1ドル○○円という為替相場が円高や円安に変動することによるリスクを意味します。
円高の場合(1ドル100円が1ドル90円になるような場合)は、米国株の株価が100ドルから110ドルに値上がりしたとしても、日本円だと10,000円から9,900円に実質的に価値が下がってしまっています。
したがって、単純に米国株の方が株価が上昇しやすいから日本株ではなく米国株に投資すべきということはいえないのです。
最終的に日本円で資産形成する方は、為替リスクがあることは忘れないようにしなければなりません。
企業の情報を得ることが難しい
日本企業の情報は、日本に住んでいればニュースや企業のホームページ等で得ることができますし、日々の何気ない生活の中からも投資のヒントを得ることができます。
しかし、米国の企業の情報はそうはいきません。
一定の英語力がないと企業のホームページから情報を得ることは困難ですし、日本にいて身近に感じることができる米国企業というもは、多くはありません。
個別株投資を行う上では、企業分析は省くことができないステップですが、米国株投資においては、この企業分析を行うことが困難であり、これは大きなデメリットといえるでしょう。
米国株投資はどうなのか?
個別株より投資信託などの分散投資が無難
米国株に関しては、企業の情報が得にくいことがデメリットであるとご紹介しました。
各企業の情報を得にくい状態で個別株の投資をすることはやはりリスクが高いと考えるべきでしょう。
そのため、この点のリスクを気にするのであれば、個別株の詰め合わせである投資信託などの商品を購入し、分散投資を行うことが無難だと考えられます。
高配当株投資をするならやはり米国株
すでにご紹介したように、米国株は、日本株に比べて、配当金の利回りであったり、増配傾向であったりが優れています。
日本株で高配当株投資を行おうとすると、優れた高配当株の投資信託がなかなかなく、高配当でリスクの少ない個別株を自ら選定していく必要があります。
一方、米国は、高配当の企業が日本に比べて数多く存在し、優れた高配当株ファンドも複数存在します。
米国株では、個別株を自ら選定することまでしなくとも、優れた高配当株ファンドを選ぶことにより、高配当株投資を行うことができ、高配当株投資のハードルが日本株に比べて低いということができます。
まとめ
この記事では、米国株投資のメリット・デメリットについて紹介してきました。
日本株投資と比べると気をつけないといけないところもあるということはご理解いただけたでしょうか。
株式投資の初心者の方は、まず、米国株の投資信託などについて調べてから、米国株投資に挑戦してみるのが良いのではないでしょうか。
米国株投資に興味がある方は、参考にしていただければ幸いです。