「株式投資で株主優待を受け取りたいなあ。」
「初心者には、優待株投資がオススメといわれるけど、実際どうなのだろう?」
株主優待を受け取りながら、株式に投資をする優待株投資は、株式投資初心者にオススメという話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
果たして、優待株投資は、初心者にオススメといえる投資手法なのでしょうか。
この記事では、優待株投資のメリット・デメリットについてご紹介していきたいと思います。
優待株投資に興味がある方は、参考にしてみてくださいね。
優待株投資のメリット
株主優待により株式投資が楽しくなる
日本では、多くの企業が株主優待を実施しており、そのバリュエーションも豊富です。
インターネットで、「株主優待 オススメ」と検索すれば、ブログなどでたくさんの魅力的な株主優待が紹介されています。
優待株投資の一番のメリットは、この株主優待を選ぶ時間や優待を受け取ることが楽しいということでしょう。
これらの楽しみのおかげで、株式投資自体も好きになるという方も多くいらっしゃいます。初心者が、まず株式投資を好きになる目的で優待株投資を行うことはありなのではないでしょうか。
長期分散投資に親和的
このブログでは、特に会社員の方に対して、長期分散投資をオススメしています。
優待株投資は、株主優待を受け取ることを大きな目標としているので、必然的に株式を長期間保有することになります。
また、株主優待は、保有株100株だと□□の優待、保有株300株だと○○の優待というように決められているのですが、優待の利回りは、保有株数が増えるほど下がる傾向にあります。
そのため、色んな優待株に少しずつ投資した方が、優待の利回りは高くなります。優待利回りを高めようと投資すると自然に分散投資になるのですね。
優待株投資は、長期分散投資と親和的といえます。
株主優待目的での保有が多いので値下がりに強い
株主優待目的で株式を保有している方の中には、株価の変動に関係なく株式を保有し続ける方もいます。
株価の下落局面においても、そのような方々は、株式の投げ売りをしないので、株価の値下がりが抑えられるのです。
もっとも、株主優待だけでは抗えない値下がりも当然ありうるので、あまり信じすぎるのは良くないかもしれません。
優待株投資のデメリット
優待株に固執するとトータルリターンが下がるおそれあり
株主優待が良い会社は、必ずしも成長企業で、株価が上昇していくとは限りません。
むしろ、成長企業は、事業で得た利益を事業拡大に向けるので、株主優待も設けていない会社も多いです。
そのため、株式選定の基準を株主優待のみにしてしまうと、非成長企業の株式のみ集めてしまうことになりかねず、結果として株価が値上がりせず、トータルリターンが下がってしまう可能性があります。
優待の改悪には要注意
株主優待が優れている株式は、株主優待を目的に保有している方もいるので、株主優待が改悪された場合は、株価が大きく下落する可能性があります。
この点は、高配当株投資のリスクと同じリスクを抱えています。
業績に不安がある会社の株式は、どんなに株式優待が優れていたとしても保有することは控えた方が良いでしょう。
優待株投資をオススメすることができるか?
株式投資を楽しむ目的ならあり
優れた株主優待を選んで、その優待を受け取ることは、結構楽しいです。
したがって、株式投資初心者の方が、まず株式投資を楽しむことができるようになるため、優待株投資を実践してみるのは、アリだと思います。
優待株投資で、投資を楽しく実践しているうちに自然に株式投資を学んでいけば、他の投資手法にも用いることができる株式投資の実践力を得ることができるのではないでしょうか。
資産を増やしたい目的ならオススメできない
優待株投資は、純粋に資産を増やす目的ではオススメできません。
理由は、すでにご紹介したとおり、株主優待が良い会社は、必ずしも成長企業で、株価が上昇していくとは限らないからです。
純粋に資産を増やす目的であれば、株価の上昇を目指すことができる成長株や割安株に投資する方が目的に適合的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、優待株投資のメリット・デメリットについて紹介してきました。
株主優待を受け取ることは、日々の生活の楽しみにはなりますが、デメリットには注意して投資していきたいですね。
優待株投資に興味がある方は、参考にしてみていただければと思います。