「クオリティの高い短編集を読みたい!」
「じんわりと心に沁みる漫画はないかな。」
漫画の短編集を読むという機会はなかなか多くないよという方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、そんなあなたにオススメの短編集漫画「竜のかわいい七つの子」を紹介していきたいと思います。
「ダンジョン飯」の九井諒子さんの心に沁みる短編集です。
基本情報
作者:九井諒子
作者は、九井諒子さんです。
「ダンジョン飯」で有名な漫画家さんですね。
「ダンジョン飯」でも、1話1話でしっかりと話をまとめ上げているように、短編が非常に上手いです。
話数:7話
「竜のかわいい七つの子」は、7話の短編が収録された短編集です。
程よいボリュームで読み易い短編集となっています。
ハルタコミックス
「竜のかわいい七つの子」は、ハルタコミックスから発刊されています。
概要
「竜のかわいい七つの子」は、「竜の小塔」、「人魚禁漁区」、「わたしのかみさま」、「狼は嘘をつかない」、「金なし白祿」、「子がかわいいと竜は鳴く」、「犬谷家の人々」の七作品が収録された短編集です。
そのどれもが、竜と人、人魚と人、神様と人など、人とそうでない存在との関わりを描いた作品となっており、そのどれもが、じわっと心に沁みる素晴らしい作品たちです。
また、それぞれの作風や絵の表現方法も異なり、作者の引き出しの多さを強く感じる短編集です。
オススメポイント
九井諒子さんの短編をまとめ上げる実力
「ダンジョン飯」は、1話毎に一つの料理を完成させるのが基本構成であるので、実はこの作品も共通設定の上に乗っかった短編集のような側面があります。
そのような長編漫画を描くことができる九井諒子さんですから、その短編集は当然面白いです。
漫画の短編集は、小説の短編集に比べて、1話に入れることができる情報量が少なく、その情報量でストーリーの起承転結をまとめることは、非常に難しい作業となります。
九井諒子さんは、そんな難しい作業を見事にやってのけています。九井諒子さんの話をまとめ上げる才能をひしひしと感じることができます。
じんわりと心に沁みるストーリー
「竜のかわいい七つの子」は、7つの短編で構成されているのですが、そのどれもがじんわりと心に沁みるストーリーになっています。
すでにご紹介したとおり、人と人でない存在との関わりが多く描かれているのですが、言葉が通じなかったり、分かり合うことが難しい関係でありながら、最終的には友情のような愛情のような温かい関係が生まれます。
どの短編も、読み終わった後は、なんとなく自分の心に温かいものが残る感じがします。
じんわりと心に沁みるストーリーで癒やされたいというときに読むのに最適の漫画といえるでしょう。
短編ごとに変わる作風
この短編集のすごいところは、短編ごとに作風が変わることです。
短編集となると、どれも同じような雰囲気になってしまうことが気になるという方もいるかもしれませんが、「竜のかわいい七つの子」は、その例には含まれません。
「竜のかわいい七つの子」では、短編により物語の舞台が大きく異なり、ストーリー展開も異なります(場合によっては、絵柄も大きく変わります。)。
そのため、同じような話がつづくなあ、と飽きることは一切ありません。
オススメできる方
短編集を読んでみたいという方
漫画の短編集をほとんど読んだことがないという方は、結構多いのではないでしょうか。
「竜のかわいい七つの子」は、読みやすく、じんわりと感動できる作品なので、短編集初心者の方にはオススメです。
短編集に挑戦してみたいという方は、入門書として読んでみてはいかがでしょうか。
「ダンジョン飯」以外の九井諒子さんの作品を読みたい方
「ダンジョン飯」にはまってしまい、九井諒子さんの他の作品を読みたいと思っている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
残念ながら、九井諒子さんの長編作品は、「ダンジョン飯」のみになります。
そこで、九井諒子さんの才能が存分に生かされている短編集を読むのがオススメです。
どの短編集もオススメですが、「竜のかわいい七つの子」は、まとまりがあり、特にオススメできるので、九井諒子さんの作品に興味がある方は、読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、オススメの短編集漫画「竜のかわいい七つの子」を紹介しました。
面白い短編集を読んでみたいという方は、手に取ってみていただきたいと思います。