「一気読みにちょうど良い完結済みの漫画はないかな?」
「メッセージ性のあるSF作品を読みたい!」
あなたも、時間のあるときに漫画を一気読みしたいと思ったことがあるのではないでしょうか。そんなときは、せっかくだから完結済みの漫画を読みたいですよね。
この記事では、オススメ完結済み漫画「七夕の国」を紹介していきます。
4巻完結の一気読みにはぴったりのSFミステリー漫画です。
基本情報
作者:岩明均
作者は、岩明均さんです。
現在、「ヒストリエ」を連載中ですね。
他の作品では、このブログでもご紹介している「寄生獣」も有名です。
巻数:4巻
巻数は、全4巻です。
一気読みにはぴったりの長さといえますね。
ビッグコミックス
「七夕の国」は、ビッグコミックスピリッツで連載されていました。
漫画は、ビッグコミックスから発刊されています。
あらすじ
主人公の南丸洋二は、ものに小さな穴を開けることができるという超能力を持つ大学生です。
ある日、大学の教授である丸神正美から、呼び出されますが、洋二が正美の研究室まで出向くと、正美は、正美のルーツがあり、研究対象でもある「丸神の里」へ調査に向かった後、消息不明になっていました。
同じ頃、丸神の里で奇妙な事件が発生します。
洋二は、この事件と自分の能力に関係性を感じ、正美の捜索のため「丸神の里」に向かう正美のゼミのメンバーである江美早百合、多賀谷守らに同行します。
洋二は、「丸神の里」で何を知り、何を考えるのでしょうか。
オススメポイント
きれいにまとまったストーリー
「七夕の国」は、4巻という短い巻数にすっきりとストーリーがまとまっています。
冒頭は、戦国時代のエピソードから入るのですが、すでにそこから伏線が散りばめられていることから、連載当初から最後までストーリーを練った上で描かれた作品であることが分かります。
3巻までの様々な謎や登場人物の行動の意味が、最終巻である4巻で一気に説き明かされているストーリー構成は、見事です。
短い巻数なのに壮大なスケール
短い巻数の漫画は、そこに詰め込むことができる話のボリュームが限られています。そのため、短い巻数の漫画は、話のスケールが小さくなりがちです。
しかし、「七夕の国」は、その例には含まれません。
最初は、平凡な大学生の生活という小さな狭い範囲の世界のお話ですが、ストーリーがクライマックスに近づくにつれ、どんどん話のスケールが大きくなっていきます。
4巻という短い巻数でここまでスケールを広げ、しっかりまとめ上げる作品はほとんどないのではないでしょうか。
軽く見えて芯がある主人公が魅力的
「七夕の国」の大きな魅力は、主人公である洋二です。
最初は、軽くて楽観的な(大学4年生ですが、真面目に就職活動に取り組む様子もありません。)大学生として描かれており、なんだか頼りない存在です。
しかし、その実は、自分の不思議な能力にしっかり向き合い、その能力の意味を自分で考える芯を持った人間です。
こんなちょっとした二面性を持つ洋二は、非常に魅力的であり、作品全体にも良いスパイスとなっています。
オススメできる方
伏線のあるまとまったストーリーが好きな方
「七夕の国」は、すでにご紹介したように、冒頭から伏線が散りばめられており、その伏線もしっかり回収するまとまったストーリーとなっています。
序盤、中盤で散りばめられた伏線を終盤で一気に回収するようなストーリー構成が好きな方には、ぴったりの漫画といえるでしょう。
「寄生獣」では、連載中にストーリーの変更をしたようですが、「七夕の国」はそれとは異なるストーリーのまとまりを感じることができると思います。
メッセージ性のある作品を読みたい方
「七夕の国」は、岩明均さんの作品に特徴的な強いメッセージ性を持っています(そのメッセージは、分かりやすく提示されているので、読んで確かめていただきたいです。)。
ただ面白いという漫画ではなく、面白い上に何かを考えさせてくれる漫画を読みたい方には、オススメです。
ただし、「寄生獣」と同様に過激な描写があるので、苦手な方は気をつけてください。また、漫画からのメッセージをしっかり受け取ることができる年齢になってから読むことをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、オススメ完結済み漫画「七夕の国」を紹介してきました。
興味がある方は、読んでみてくださいね。